産科の特長

予防できる子どもの知的障害母体に甲状腺機能低下症がありますと、生まれてくる赤ちゃんに知的障害の発生することがあります。
甲状腺機能の異常症は、内分泌疾患として糖尿病に次ぐ頻度の高い病気で、日常生活で気付かないような症状に乏しいものから、症状の強いものまで、様々です。症状に乏しい軽度の甲状腺機能低下症でも、赤ちゃんに知的障害を起こすことが知られています。

可能であれば妊娠前から、遅くとも妊娠初期に、治療を開始する必要があります。時期を逸せずに治療を開始できれば、甲状腺機能低下による赤ちゃんの知的障害を予防することが出来ます。
当院では、妊娠を希望する女性や妊娠中の女性を対象に、甲状腺機能低下症の検査(採血検査)と治療を行なっております。

※検査治療は、当院でご出産される患者さまに限りお受けしております。

安産へと導きくきめ細かい治療安産へと導きくきめ細かい治療お産は十人十色。一つとして同じお産はありません。体型一つとってみても、痩せている人、普通の人、太っている人では、妊娠経過も分娩経過も大きく異なります。また、赤ちゃんの大きさ、胎盤の位置、羊水の量、その他の違いによっても経過が全く異なります。

一人ひとりの患者さまに合ったきめ細かい管理を行わなければ安産へと導くことが非常に難しくなります。当院では、妊娠初期からお産後まで、患者さま一人ひとりの状態にあったきめ細かい指導と管理を行い、妊娠出産をスムースに乗り越えられるようにしていきます。

手ぶらで入院手ぶらで入院当院は突然の陣痛など入院のとき、手ぶらでもご入院していただけるように身の回りのものを一通りご用意しています。(無料)

吸引分娩・鉗子分娩も可当院では、その難しさから最近では殆ど行われなくなった鉗子分娩ができます。鉗子分娩は、吸引分娩では赤ちゃんを出せないケースでも出せる確実な娩出力があり、帝王切開を回避できることがあります。

緊急事態に備えた検査緊急事態に備えた検査お産の前に必ず術前検査をしています。万一に備えて術前検査も済ませておく安心の体制です。

使い捨て器具の使用使い捨て器具の使用麻酔分娩、そして、帝王切開の術後鎮痛のときには、硬膜外麻酔(こうまくがいますい)という処置を行いますが、このときに従来からガラス製の注射器を使用することが一般的です。しかし、ガラス製注射器はリユース(re-use/使用後に洗浄消毒滅菌して再度使用する製品)のため、感染リスクを考えると本来なら避けるべきです。

そこで当院では、ガラス製注射器などのリユース品は一切使わず、1回使い捨て品(ディスポーザブル品)を使用しています。もちろん、注射針の一本一本に至るまで全て1回使い捨てですから感染リスクがなく安心です。

新生児の聴力検査を全例で実施聴覚 障害は、日常生活の中では早期発見が難しいと言われています。
一方、聴覚による脳の言語野の発達は、5歳で終了してしまうと言われています。つまり、それ以降に補聴器等の使用を開始しても、耳で聞いた言葉が何を意味するのか理解しづらくなります。

このため、聴覚障害がある場合は、なるべく早く発見してあげなくてはなりません。
当院では、新生児に対する聴力検査を全例で行なっています。

新生児の聴力検査には特別で高価な検査機器が必要ですが、当院では最新の聴力検査機器を備えており、新生児が寝ている間に左右の耳の聴力に問題がないかどうかを調べることが出来ます。寝ている間に検査が出来ますので、新生児に余計な負担を与えることがありません。

聴力検査の費用は分 娩費用に含まれておりますので、別途の費用は一切かかりません。
異常が見つかった場合は、専門機関で検査や治療が受けられるように紹介状をお渡し致します。

新生児の先天代謝異常検査を全例で実施人間は、食物を摂取して必要な栄養やエネルギーを得て生きています。
摂取した食物は、体内で分解・代謝されて、最終的に体外へ排出されます。

先天代謝異常は、分解や代謝の過程が障害されて、体外へ排出されるべき物質が体内に蓄積するなどして、知能や健康、命に関わることのある疾患です。

当院では、国が推奨している全ての先天代謝異常の検査を新生児全例で行なっています。
検査費用は分娩費用に含まれておりますので、別途の費用は一切か かりません。
異常が見つかった場合は、専門機関で検査や治療が受けられるように紹介状をお渡し致します。